山元町役場(設計協力)

山元町役場(設計協力)

崖の家

所在地:宮城県亘理郡
主要用途:庁舎
構造:S造
規模:地上2階
建築面積:2,711.90m2
延べ面積:4,226.08m2
竣工:2019年

設計:シーラカンスアンドアソシエイツ
   小嶋一浩・赤松佳珠子・大村真也
協力:SOY source建築設計事務所
構造設計:オーク構造設計
施工:加賀田組
撮影:阿部太一

東日本大震災で甚大な被害を受けた山元町役場庁舎の新築復旧のプロジェクト。

山元町は、宮城県東南端に位置し、太平洋に面し水田の広がる低地(東)と、山側(西)に大きく分かれる。庁舎は、海と山の中心に建ち、様々な公共施設が集まる場所である。

東日本大震災により町の約3割が浸水し、海側の集落は壊滅的な被害にあった。人口減少、少子高齢化という課題に加え、震災復興としての新しいまちづくりの一端を担う庁舎の在り方が問われていた。「海と山をつなぎ、人と人をつなぐ要としてのタウンホール」というコンセプトを掲げ、人々が自然と集い、まちの復興・まちの未来をみんなでつくりあげていく求心的な場としての庁舎を目指した。 

冬の山からの冷たい風や太陽の光など、自然条件に応答しながら、全方位的に周辺の町とつながる裏のない建築とし、大きな庇下空間が人々を迎え入れる。これからの庁舎は、行政サービスとしてだけではなく、住民が気軽に訪れ集まりやすい、人と人の多様な関わりの場が求められる。オフィスと町民スペースが一体となり、自然光に満ちたワンルーム空間に、様々なサイズ、プロポーション、機能、表情を持つスモール・コアを離散的に配置することで、雑木林のようなグラデーショナルな環境を生み出す。

新しい庁舎のことだけでなく、この町のこれからの未来について官民越えて話し合う風景こそが、新しい復興庁舎としての在り方そのものである。


SOY source 建築設計事務所 | SOY source architects
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