ちょっと曲がり家

ちょっと曲がり家

ちょっと曲がり家

主要用途:専用住宅
構造:木造
規模:地上2階
建築面積:127.99m2
延べ面積:156.27m2
竣工:2017年

構造設計:石山建築研究所
施工:共栄ハウジング

高低差を活かしたレベル差のあるスキップフロアの住宅である。

敷地は南斜面の丘陵地にある古い住宅地であり、丘陵の斜面の下端に位置しているが、南側隣地よりも1m程度高いレベルにあり、日射は保証されている。西側が坂道に接道しており、北側も生活道路に面している。敷地内にも高低差があり、道路レベルと1m程度上がったレベルの2つの地盤面が存在していた。


子育て世代である3人のご家族が暮らす住まいであるため、子どもが自由に遊び回ることができ、広く庭を残しておきたいという条件があった。


庭を確保し、通風と採光を充分に確保するため、東西に細長い帯状の空間とした。南北両面に採光・通風が確保でき、中間で折り曲げることにより、視線に変化を生み、奥行きの感じられる空間を目指した。


さらに敷地の高低差をそのまま活用し、レベルにも変化を与えた。帯の中央部分・上段のレベルにメインルームを配置し、庭との連続性を確保した。西側は下段のレベルに水回りを玄関を配置することで土留めを兼ねている。水回りの上階はメインルームから半階上がった高さにある。屋根はひとつながりとしているため、メインルームは1.5層分の高さを獲得し開放感のある空間となった。メインルームの東側には半階あがった高さに茶室を配し、篭った空間を切り取っている。


2階建てでありながら、平面的な折れ曲がりと、スキップフロア状にずれたレベルが連なった連続性を持たせることで、家族の気配が感じられる空間となった。


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